眼科医としての可能性を広げる医局(山口知暁先生)

眼科医としての可能性を広げる医局

眼科を選んだ理由と後期研修時代

2021年に眼科学教室に入局した山口知暁です。
私が眼科を選んだ理由として、実家が眼科であったこともあり、幼い頃から医療や眼科に関する話を聞く機会がありました。また、学生時代には、顕微鏡下で扱う眼という臓器の精緻さや、白内障・緑内障・網膜硝子体など幅広い手術を経験できる点に魅力を感じました。加えて、臨床と研究の両面で多様な経験を積める環境であることも決め手となりました。初期研修医時代は他科と迷っていたこともあり、十分に眼科を経験しないまま入局しました。そのため、最初は眼科診療に苦労しましたが、上級医や先輩の指導のもとで一つずつ習得し、後期研修を修了し専門医を取得することができました。
大学病院では、緑内障、網膜疾患を含む専門性の高い症例に加え、紹介患者を中心とした重症例を経験しました。一方、2023年から勤務したJCHO仙台病院では、一般外来診療、白内障手術を担当し、日常診療から手術まで一貫して経験することができました。大学病院と関連施設の両方を経験できたことは、診療の幅を広げる上で大きな財産となっています。

医師としてビジネスを学ぶ

2023年 SENDAI Global Startup Campus(SGSC)
2025年 SENDAI Global Startup Base(SGSB)
2026年〜 東北大学ジャパンバイオデザインプログラムフェロー

近年、医療分野においても産学連携や医療機器開発の重要性が高まっています。私自身も中澤教授のご紹介でこれらのプログラムに参加し、医療課題をもとにした事業開発やプロトタイピングを学んでいます。現在はジャパンバイオデザインプログラムのフェローとして、臨床現場のニーズ抽出からコンセプト設計、試作までを一貫して行っています。日々の診療で感じる課題を、医療機器やサービスとして形にしていくプロセスを学べる点は、臨床医としての視野を広げる上で大きな経験となっています。

たくさんの研究に触れるチャンスがある

現在、大学院に所属しながら複数の研究に取り組んでいます。専門は緑内障を中心とした視神経疾患および眼血流です。
臨床研究では、視野進行を予測するモデルの構築を、東北大学材料科学高等研究所(AIMR)と共同で進めています。また、視神経疾患における血流動態の評価なども行っています。基礎研究では、マウス視神経絞扼モデルを用いて、視神経障害後の炎症反応や血流変化の時間的推移を解析しています。

研究成果は国内外の学会で発表する機会も多く、他施設の知見に触れるとともに、国際的な視点で研究を見直す機会となっています。また、2025年度のYoung Ophthalmologists Committee(YOC)国内交流プログラムにも参加し、東京大学医学部附属病院に1週間見学に伺いました。他施設の診療や研究に直接触れることで、多くの学びと刺激を得ることができました。

臨床研究・基礎研究・AI解析といった様々なテーマに触れることのできる環境は、東北大学眼科の大きな特徴であり、自身の興味に応じて研究テーマを広げられる点が魅力だと感じています。

趣味や自分の時間も大切にできる

私の趣味はサッカーやフットサル、釣りなどです。時間があるときには体を動かしたり、自然の中で過ごすことでリフレッシュしています。大学院や臨床で忙しい時期もありますが、オンとオフのメリハリをつけながら過ごせる環境だと感じています。大学では野球やサッカー、卓球などの医局対抗戦もあり、診療科を超えた交流の機会となっています。

眼科医を目指している先生へ

診療科の選択は、その後のキャリアの方向性に大きく関わる重要な決断です。一方で、実際には一度選んだ分野の中でも、専門や研究など多様な進路が存在します。
眼科は、外科手技を習得できることに加え、基礎研究からAI研究など研究領域も広い分野だと思います。「手術に興味がある」「研究にも取り組みたい」「新しいことにも挑戦したい」と考えている方にとって、東北大での研修は非常に適した環境だと思います。少しでも興味があれば、ぜひ一度見学に来ていただければと思います。

東北大学眼科の良いところ