
東北大学眼科の魅力は、日々の診療をしっかり学べるだけでなく、その中で自分の関心を広げ、将来の強みを育てていける環境が整っていることです。眼科は、画像、機能評価、手術、基礎研究など多くの側面から疾患を捉えることができる分野であり、日常診療の中で生じた疑問が、そのまま研究テーマにつながりやすい特徴があります。東北大学眼科では、臨床経験を積みながら、研究や学会発表、論文執筆にも自然に挑戦できる基盤があり、単に忙しいだけで終わらず、自分の興味を深めながら成長していくことができます。
今回、福岡で開催された第130回日本眼科学会総会で一般口演の機会をいただきました。これまでに国内学会は6回、海外学会でも1回発表を経験させていただいています。
学会発表の意義は、単に発表経験が増えることではありません。自分のデータを客観的に見直し、他施設の先生方から意見をいただくことで、自分では気づかなかった課題や新たな視点に出会うことができます。特に海外学会では、国内とは異なる考え方や評価軸に触れることで、自分の視野が大きく広がることを実感しました。
また、海外で最新の研究に直接触れることは非常に大きな刺激となり、その後の研究や診療へのモチベーション向上にもつながっています。

若いうちに成長できるかどうかは、本人の意欲だけで決まるものではありません。挑戦したいと思ったときに相談できる先生がいること、発表や研究に向けて背中を押してもらえることだと思います。私自身も、中澤教授および指導医の高橋直樹先生のご指導のもと、日本語での臨床研究論文を1報執筆し、英語論文も現在投稿中です。また、研究テーマの設定や発表準備についても丁寧な指導を受けることができるため、初めて研究に取り組む人でも安心して一歩を踏み出せる体制が整っていることも、私達の教室の大きな特長だと感じています。
学会では発表や勉強だけでなく、合間にみんなで食事や飲みに行けるのも楽しみの一つです。普段はなかなかゆっくり話せない先生方や同世代の先生と交流でき、仕事以外の話で盛り上がることもあります。学会の緊張感の中でも、こうした時間があることでリフレッシュでき、より楽しい思い出になります。
ARVOという海外学会でシアトルに行った際はみんなでスペースニードルに登ったり、日眼・福岡ではみんなでもつ鍋や水炊きを食べたりと開催地での観光も学会の醍醐味の1つです。

眼科を専門として学んでいくうえで、まずは臨床をしっかり身につけることが大前提です。私自身、レジデント2年目後半からは大崎市民病院に勤務し、竹下先生、富山先生のご指導のもと、200件以上手術執刀を経験させていただきました。また、地域の中核病院ならではの幅広い症例を経験できたことも、大きな学びとなりました。大学病院では経験する機会が限られがちな比較的コモンな疾患から、眼内悪性黒色腫や甲状腺眼症に対する外来でのステロイドパルス治療まで、診断から治療方針の決定、その後の経過観察まで、主治医として主体的に関わらせていただきました。困ったときにはいつでも上級医の先生方に相談でき、的確なアドバイスをいただきながら診療を進めることができました。このように、自分で考え、判断し、責任を持って患者さんを診る経験を積めたことは、臨床医として成長するうえで非常に貴重だったと感じています。
そのうえで、診療の中で得た疑問を深め、研究として形にし、さらに学会や論文を通して外に発信していく経験は、自分を大きく成長させてくれると実感しています。
東北大学眼科には、その一歩を踏み出しやすい体制があります。臨床にしっかり向き合いたい人、研究にも関わってみたい人、学会発表や海外とのつながりを通して視野を広げたい人にとって、非常に魅力のある教室だと思います。
